【ネタバレ注意】「東京エイティーズ」を読んでの感想・考察(1978年生まれのおっさん)

公開日: : 最終更新日:2019/05/04 おすすめ漫画(アニメ)

【追記】

いきなり追記ですいませんが、2回読み終わりました(8巻以降は3回)ので、まとめを。

まず、読み終わって感じましたが、一度目は適当に読みすぎてました(笑)

前半部分に伏線や答え(最後&同居など)がないか探しながら(原作者が金田一少年で最後に謎が出てますので)、じっくりと2回目を読み終えたら、かなり「納得度」が高まり、物語の流れも、自分なりの整理が出来ました。

前半部分は、「最初の過ち」が尾を引き、他人の気持ちを読みすぎてしまう2人は臆病になり、恋人になるのを避けてしまった・逃げてしまったという事ですね(しかし、その事件がなければ出会うこともなかった)。

純平がかない雪と付き合うようになったのは、最初は流されて、流されてという風に読めましたが(もちろんそれもある)、高校時代の恋愛に決着が着けられていなかった(筆箱の件など)ため、なのかなと読めました。

愛と先輩の同居に関しては、まだ納得がいってませんが、愛の気持ちの動きとして、パーティーで助けられたことやスナックママの助言で、尊敬出来て社会的安定感(バイト先で何かあったら大学に通えなくなる)もある先輩に対して、好意に変わるかも知れない気持ちが芽生えてたっちゅーことなんですかね。まあ、この同居は「愛の男性恐怖症(これがないなら100歩譲れもしますが)」と「男女の関係のない同居」という設定がバッティングしてしまい、最後まで説明ができなかったというのがホントのところではないかと思います。マンガですからどんな設定でもいいんですが、設定がぶれると読んでて苦になるし、もったいないかと。(これ皆さんは普通に受け入れられましたかね?)

【追記】それでも、この後にアッシーくんとか出てくる時代ですから、「付き合う」=「男女の関係」が絶対ではない時代なんでしょうね。他のこの頃の漫画読んでも、そういう描写も多いです(若い女性が女王様的な位置)。

【追記】他の漫画の感想などを読んで、この時代は「高校生が一人暮らし」で(都会の?)学校に通うなんてこともあったようですね。しかも複数で同居して生活していくというのも。確かに、言われてみれば、昔の漫画はそんな展開が多いですよね。この話は世代が違い過ぎて真相が不明ですが。

ただ、同居しても結局は、他人の気持ちに鈍感(強引)な先輩に気持ちが行くことはなく、他人の気持ちに敏感な(優柔不断だけど優しい)な純平を選んだということですね(最初はちょっと嫌な奴と思ってた先輩が、一番かわいそうに思えてきました)。そんな判断をした自分に、嫌気が増しているように読めました(結果としてか、意志があってか、わかりませんが大学4年で就職が決まりそうな時になって純平の元へというのは、先輩が利用された感が)。受験の卑怯さ、恋愛の卑怯さ、が積み重なり、旅立ちにつながったのかと。

【ママは愛】

ママが愛の姿ではないかという推理は、2回目読んでも変わらないんですが、ただこれは、愛があのまま、大学を卒業し、就職し先輩と結婚するような判断をした場合の姿なのではないかと思いました。悪の道へ誘っているわけではないですが、そんな位置づけなのかと。

【最後は誰?】

これは、容姿などから判断するというのは邪道だと思います。ラストシーンはみな寄りでしたが、その前の横顔は愛ともとれる描き方でしたしね。島でマスターに会いに行かないから愛じゃないというのは邪道かと。

それで、一巻から追ってみました(特に現代シーン重視)。

愛の電話&メールでは(1巻「話がある」3巻「ずっと逢いたかった」7巻「かないが現れなかったら結婚したのかな?」)なんて描写があり、愛の気持ちも相当盛り上がっているのかなと思いましたが(長期連載だから「煽り」的なものかなとも思いますが)、最後の方の聖子との電話では9巻「純平を思い出すことはほとんどなかった」「今の純平に会いたい」となってます。

ああなるほど、「愛よ再び」と熱くなってるのは純平だけで、愛は冷静なんだなと思いました。

が、

ラストの方では純平と電話して「そこから、また何か始まらないかな?(恋とは言ってない)「やり直しではなく、一から恋がしたくなった(純平ととは言ってない)」ときて、聖子も「きっと愛と純平君なら今度こそ」なんて思わせぶりで、最後は「また恋をしようね」のシーンがドカーンですからねぇ。

ガンガンに振り回されて、2回読んだ現状では、こういった流れから、誰か判断するのは難しいと感じました。

【謎はすべて解けた?】

ただ、ただですよ。

もしかしたら、決定的かと思える部分を発見してしまいました。

ここからはマジでネタバレになるかも知れないので、自分で探したい、空想して楽しみたいという人は読まない方がいいかも。

・・・

・・・

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【個人的見解ですがラストは・・】

これ見つけちゃったときは、驚愕だったんですが、なかなか名推理ではないかと思いました。

ラストシーンの前に、昔の愛と歩いているシーンがあるんですが、愛は純平の左側を歩いているんですよね。

そして、これは検証してないですが、もし、2人で歩くシーンで常に愛が純平の左側なら、やはりラストシーンは愛ではないと思いました。

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【なんて考えていたら・・】

もっと本質的なところを見つけてしまったんですよ。

ラストシーンの2人をよく見てください。

そして、物語の重要シーンを思い出してください。

もうこれで、わかると思います。

答えは、質問でも来たらコメントで発表しようかな。

自分なりの答えを見つけた方が面白いですし、作者に敬意を表してラストは明かさないみたいな。

【と思ったら・・】

その後に検索していたら、単行本を目にする機会がありまして、そしたらですねぇ。

前段の論拠が崩れてしまいました・・

あと、よく見る「髪の長さ」説ですが、髪型に関して言えば、純平が最終話で髪型が変わっていることからしても、論拠としては薄いかと思います(間違いなくわざと変えてあるとは思いますが)。

【まとめ】

2回目読んでみたら、やっぱり相当練られているなと感じました。さすが金田一。そして、書いてだいぶスッキリしました。

そして、愛は「男を振り回す」(純平も倉知も)という大学時代の聖子の読みはズバリ的中でしたね。

聖子と前田と倉知が家庭を持ち、落ち着いているのに純平と愛は、どこか危うさを感じるのも面白いポイントです。

そして、この物語も「細部」にこだわるのは難しい(連載物だから)ので、振り回すだけ振り回してラストで決めるという展開にしてあるのかと感じました。

傑作です。

【おまけ】

「最初のシーン」で愛が電話で「大学出てから1度純平と会った」なんて言ってますが、実はこれが伏線になってたりしたら面白いですけど。やはり、連載物ではどうしても小さな「アラ」は出ますね(練り直したものを読みたいです)

あとは、愛は誰から、力也の死を聞いたのか(闇は深い)

【下記は一度ざっと読み終わった後の感想です。かなり荒々しいのでご注意を】

漫画を読んで「自分の考えをまとめたい」なんて思う事は、人生で2回目です。

ほとんどの漫画は一回読んだら、それまでですが、「東京エイティーズ」は読後も検証してしまう・頭の中で考えてしまうほどの魅力を感じました。

やはり、金田一やGetBackers-奪還屋-やBLOODY MONDAYなどの原作者・樹林 伸氏の作品ですね。

ただ、素晴らしい作品だけに残念と感じる部分もあり(普通の作品ではどうでもいいので何も感じませんが)、そこら辺も読んだ方と共有できたらと思います。

【追記】「思わせぶりな発言」「思わせぶりな描写」が多いこの作品(設定自体がそうですが)、そういった伏線をしっかりと回収しているのか、読み込めば謎解き要素がありそうな気が、あって欲しい気がします。ただ、金田一なんかもテキトーな時あったしなぁ・・

適当に項目で区切りながら考えて行きます。(1回読んだ後の感想です)

全体

まずは設定ですが、過去と現在を行ったり来たりしながら進めていく手法で、過去と現在の両サイドから物語が集約していく感じがたまりません。物語の進行にはさすがの手腕を感じますが、この縛りによって生じたと思われる「残念」と感じる部分もありました。

後は、主人公とヒロインがいきなり一線を超えるという設定は挑戦的で好感が持てます。ただ、その設定がふんだんに「活かされた」のかは疑問で、2人の言動・態度から言うほど「最低な出会い」と感じられませんでしたし、最大の設定を基に大ゲンカなんて場面もなかったですし(それが原因で別れるとか)、なんか設定がふわふわしてる感じがしました。【追記】失礼しました。この設定は如何なく活かされてました。適当に読みすぎでした。

展開的には、序盤の島まではオーソドックスですが納得いく展開です。ただ、かない雪&先輩が活躍するあたりが「残念」と感じます。就活シーンは2003年当時の頑張ってる同世代読者には良かったのでしょうかね。大企業のステータスが凄くて、今読むと時代の変化を顕著に感じる部分です。ラストの方の流れはグッドかと。

かないの偶然

で、残念な部分ですが、かないが島、純平の家、医者のパーティー(もっとあったかな)などに「偶然」居合わせたりするのが、「また同じ展開かよ」と感じて、そちらが気になってしまい、物語への没頭性を損なわせました。スゴイ重要な純平の家のシーンで押し入れに隠れてるなんて、ギャグ要素が強くて勘弁して欲しかったです。もうちょっと展開をいじれば良かったのに。

かないと純平の過去もなんとなく描かれて終わりでしたし、フワフワ感はわざとやってるんでしょうかね?

先輩同居

あとは、やはり先輩との不可解な同居ですよね。読み込めばまた違った見方ができるのかも知れませんが、これは現在の純平が勘違いすることを描きたいがための無理くり設定感がありました。

ママにタダで住まわせてもらうから、先輩にタダで住まわせてもらうに変化したわけですが、「同居してもバイト」してるわけですし、先輩はそういうバイトを辞めさせたいキャラのはずでしたし、いくら信頼がある、家賃が浮く、純平と距離を置く?、先輩に少し惹かれている?と言っても、普通の子ならまだしも、男性恐怖症に近い愛が彼氏でもない人間と同居というのはキャラ設定無視しすぎで違和感ありまくりです。【追記】愛的には、かないと純平が付き合い始め(いたたまれなくなり?)、尊敬でき、医者の卵であり、ママも推薦し、もしかしたら好意に変わるかも知れない、先輩の所へお世話になる判断をしたということですかね。キャラ設定的にはまったく納得いきませんが(笑)

ルームシェアで男女の関係にならないというのは、子供のころ見たドラマではなんとな~くあった気がするので、そこに関してはグッと飲み込みます。【追記】夜遊びしまくってる前田の婚約者が処女だったという設定がまかり通るような時代だったのでしょう。まあ、僕はこの時代設定の1983年に5歳ぐらいの1978年生まれですから、この時代の大学生の感覚はわかりませんけどね。

今のところ、一番残念な部分は物語に大きな影響を及ぼすこの同居が、いつの間にか始まり、結局説明なくおわってしまったことですかね。【追記】最終的には「愛自身の気持ちの問題」で大学時代の2人の恋は終わるわけですけれど、それにしてもなぁと思います。

そういう関係

後は愛と先輩のラブシーンで愛が「純平とはそういう関係(恋人)になるのをやめた」と言ってましたが、これも重要な決断ですが、結局説明なく終わってしまい残念でした。

純平とかないの様子を見て「心が揺らいでいる」ということなのでしょうかね。そして、先輩と同居してみたものの、結局心は動かなかったと。(同居おかしいけど)

【追記】

純平の家、かない、ママの助言、現実なんかが積もりに積もって影響したということなんですかね?

【追記】

これは最後の手紙で告白してました。純平がかないの所へ戻って自分が傷つくのが嫌だからという理由で「そういう関係(恋人)になるのをやめた」と、純平とほぼ同じ理由ですね。

主人公の優柔不断

異常ですが(笑)、男性誌ですし、「優柔不断な男がハーレム・モテモテ状態」というのが受ける風潮が、この頃(2003年)でも残ってたのかなと考えてます。いかにも「昭和テイスト」の主人公ですよね。

最後は後輩

僕は最後のシーンは間違いなく後輩の女の子だと考えてます。これは、愛が前田や聖子の助言を聞いて、式の前日に純平と会わずに、純平に仲間として再会したことからも推察できます。純平は過去になってなかったですが(前田が過去にした?)、愛はほぼ過去になっていたと。愛の方が大人物ですね。(【追記】聖子と前田に言われなければ、純平の気持ちに気づけないからそうでもないか・・)【追記】聖子の電話での言葉ですが「愛は今の純平」に会いたいという感じなんですよね?

【追記】

とは思うんですが、愛の「やりなおしじゃない、一から始める恋愛」「また恋をしようねっ・・・て約束したの」の言葉は、どーにもひっかかりますね。ラストシーンの後ろ姿の髪の長さ、髪質は後輩っぽいですが・・・

【追記】

身長の比較もしてみましたが、愛と後輩はほぼ同じようです。愛は最終話、後輩は3巻の1話で確認できます。

【追記】

愛は3巻の1話のメールで「ホントはずっと逢いたかった」と思わせぶりなメール送ってますねぇ。まあ、でも最初の方は話の設定が定まってない感もありますから、この辺の発言は仕方ないですかね。1巻の1話では、愛が「大学出てから1度だけ会った」なんて言ってますもんね。

愛はママ

愛の姿が最後まで描かれませんでしたが、僕は過去のママの姿は現在の愛として描かれたのではと考えています。描かないようでいて、実は描いているという金田一張りのトリックが使われていると。根拠はないですが、純平、前田、聖子(は若めだけど)の現在の姿から、キャラの位置づけからしてママじゃないかと。

ママの厳しさ

あと読んでて違和感を感じるのが「ママの異様な厳しさ」です。愛や純平のあまちゃんを見かねての苦言、「女一人で生きていく」というのが、今よりもずっと難しかった「男尊女卑社会」で、実家に借金もある愛に現実社会を教えていたのでしょうか。ただ、同にも唐突感が拭えず、もうちょっと説明が欲しかったです。「なぜ純平がダメなのか」など

後記

とりあえず1回読んだ感想はこんな感じでしょうか。また、読んだら追記したいと思います。もしよければコメント・感想お待ちしてます。

pc

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