あの頃ハマってたものにハマってみた! 第2回「ノストラダムスの大予言」にハマってみた。

一九九九の年、七の月
空から恐怖の大王が降ってくるだろう
アンゴルモワの大王を復活させるために
その前後の期間、マルスは幸福の名のもとに支配するだろう。

オトコ37歳が「ノストラダムスの大予言」と最初に出会ったのは、たぶん小学校の中学年の時に家の近所の本屋さん「世賜堂」で読んだ子供向けの四角っぽい本だったと思う。

記憶が曖昧で申し訳ないが、それ以来僕の頭の中で「死へのカウントタイマー」が動き始めたのだけは間違いのないことだ。

「21歳で死ぬの・・Σ(゜Д゜)」

「( ;´Д`)いやぁぁぁぁぁー! (’A’)死ぬぅぅぅぅぅう!」

という気持ちが1988年ぐらいから1999年を終えるまで、心のどこかに常に潜んでいた。

 

ダウンタウンのまっちゃんは「36歳までしか生きられないから真面目にやらんといかん」という緊張感があったと言ってる。

人によっては全然信じていない人もいたかもしれませんが、僕はこう思ってる。

「僕らはノストラダムスの大予言に縛られ、1999年という十字架を背負って生きていた世代である」と。

 

ということで、今回ノストラダムスに関してやったことは以下の3点です。

1、ネットで色々調べた
2、ネットで昔放送してた特命リサーチ何かをちょろっと見た
3、「ノストラダムスの大予言(五島勉)」を読んだ

【まずわかったこと】

僕は全然知らなかったが、日本で「ノストラダムスの大予言」が一般に知られるようになったのは、今回僕が読んだ本「ノストラダムスの大予言(五島勉)」が1973年に出版されてベストセラーになったからだそうだ。

子供の頃に、この不気味な表紙の本が並んでいたのは覚えていたが、とても読む勇気もなく、ましてやこれが始まりだとは知らなかった。

そういったロジックを知っていれば、あそこまで踊らされることはなかったのに。

 

そして、「ノストラダムスの大予言」の解釈者たちは事実(ナポレオンの台頭、日本の原爆、ヒトラーの侵略、ケネディ暗殺、ソ連崩壊)が起こったあとに、それに合いそうな4行詩を「諸世紀(ミシェル・ノストラダムス師の予言集)」から探してきているだけであるということもわかった。

そういう話を特命リサーチなどで仕入れて、いよいよその本家本元である「ノストラダムスの大予言(五島勉)」に挑んだ。

 

【「ノストラダムスの大予言(五島勉)」を読んでわかったこと】

まず、「ノストラダムスの大予言は信じる価値がある」ということを言うために、五島が持ち出してきた話で大きなものが二つある。

ノストラダムスが「フランス国王アンリ2世の死に様を予言した」「ある村のペストを撲滅した」という二つである。

 

しかし、ウィキペディアではあっさり「証拠はない」とされてしまっており終了。

 

ただ他にも、車社会の到来、海外旅行ブーム、公害社会、月賦やローンなども予言していたとしている。

 

が、車キチガイの話で、carro-manieとノストラダムスが言ったのを、car-maniaと結びつけている箇所は凄まじいし、車の話ではピッタリと綴りを当てたからスゴイと言っているのに、ヒトラーの話になるとHisterという綴りまで近づけるのが精一杯だったみたいなことを言っていて恐ろしい。

そして、「すべてのジュネーブ」という表現が「諸世紀」にあるのだが、それを「国際性のある商業と銀行と教育のさかんな、水のほとりにある都市全部」と何の根拠も挙げずに解釈してしまう当たりになると、もはや解釈者としてのルールすら守っていない。

一応最後まで読んだが、論理的な思考に慣れている人にはきつい本である。

 

【まとめ】

今回久々にノストラダムスにハマってみて感じたのは、情報がたくさんあり、簡単に何でも調べられる現代では、今回僕が調べたようにあっさりと否定論も見つかってしまいブームにはなりにくいということだ。

このレベルの本が40年前には100万部も売れて、シリーズも含めて90年代末までに500万部も売れていたというのは、なんかすごいことだと感じた。

ただ、単純でバカバカしくはあるものの、何か人を熱狂させるものがこの本にあることは間違いない。

そして、夢中で熱狂できるという楽しみが「あの頃」にはあったということがわかった。

 

まあ、「ノストラダムスの大予言」はどうしようもない本だったわけですが、その大元のノストラダムスが書いた「諸世紀(ミシェル・ノストラダムス師の予言集)」も嘘っぱちなのでしょうか?

それとも、解釈が間違っているだけで本当は「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」の中には世界の未来が書かれているのでしょうか?

第2の五島勉が現れるのを期待して終わりにします。

【追伸】

最後に、森村誠一、落合恵子が「ノストラダムスの大予言」を「一読して背筋が寒くなった」とか「あなたならどうする?」とか煽って、推薦していることを付け加えておきます。

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